こんにちは、Miquinoxです!
みなさんは普段TV観ます?
実は私、ほとんど地上波のTVを観ないんですよね。
でも最近ではAbemaやNetflixなど、放送事業者以外の提供する動画コンテンツサービスが普及してきています。
そういったコンテンツの場合、地上波のコンプラに従う必要がないため「あら、こんな企画しちゃっていいの…」ってくらいオープンな内容も。
麻に関する情報も、地上波のTV番組ではまずNGですがネット上では興味深い作品がちらほら。今回はNetflixで見つけたドキュメンタリーをご紹介します!
あらゆる食品産業にはウラがある?!
カナダやアメリカの大麻合法地域では、すでに巨額が動く一大市場となっている大麻食品産業。大麻の成分を使用したドリンク、お菓子、サプリなどあらゆる大麻食品には大手の食品会社も次々と参入しています。
しかし大きな産業となると、色々と裏事情もつきもの…?
そんな食品産業の裏側をチラ見させてくれるのが、Netflixオリジナルドキュメンタリーシリーズの「Rotten」。
「Rotten」のエピソード「High on Edibles(ハイになれる食べもの)」では、大麻食品産業の裏事情を赤裸々に紹介しています。
登場するのはカナダやアメリカで大麻食品の生産販売に携わる人々や、オランダ・アムステルダムのコーヒーショップでエディブル(大麻成分を含む食品のこと)を販売する女性、エディブルの品質管理について研究する研究者など。
いやーしかし、日本では考えられない内容ですが…。
エディブル産業の裏側ってどんななんでしょう?
どんだけキマるかは未知数…ってそんな曖昧なんか〜〜い!!
番組に出てくるアムステルダムのエディブル事情で1番びっくりしたのが、
フリーな大麻天国的イメージのあるアムス、実は大麻ビジネスが完全に合法ではないということ。
アムステルダムではコーヒーショップで大麻の販売はOKだけど、栽培自体は違法なんだそうです。
それってメチャクチャ矛盾している気がするんだけど…。
さらに、大麻そのものを販売するのはOKだけど、抽出物を作ることはNG。
そのため、葉を混ぜ込むクッキーなどのエディブルは作成可能だけど、大麻から抽出したエキスを使ってグミやキャンディを作るのも厳密には違法ということに。
これによる大きな弊害は、
成分を抽出できない=抽出物を検査して一定品質を保つこともできない、ということなんです。
大麻成分を抽出して検査することが合法ではないため、メーカーが検査機関を合法的に設けることができない。それによってどんな成分がどのくらい入ってるか分からないモノを、若い層が口にしてしまうことになる、と研究者の男性は語ります。
美味しそうなマフィンやバーも品質管理は一苦労
アメリカやカナダの合法地域でエディブル生産に携わるメーカーも、合法化には様々な混乱がつきまとうと話します。
それまで非合法であったものを、どう安全に取り扱うか。
そのガイドラインがはっきりせず、商業化に規制や監査体制が追いついていないという声も。
特にTHCを含むエディブルはいわゆる「キマる」体感が表れるため、消費者がオーバードーズしないためには成分の含有量がはっきりしていることが大切ですよね。
しかし、クッキーやバーの生産過程では使うナッツの種類ひとつでも大麻成分との相性があり、THCの残り方が違うそう。同じ量のバーでもピーナッツかピーカンナッツかによってTHC濃度が変わってしまう、というようなことが起きるんだとか!
これには生産者もお手上げ状態。全ての製品に安定した効果を持たせるのは、非常に難しい技術なんです。
合法化ってラクじゃないんだなァ〜
60分のこのエピソードでは、エディブル商品を間違って子供が手にしてしまうリスクや、違法ラボの存在についても言及します。
大麻食品の品質管理にかかる高額なコストを削減した違法ラボでは、何が入っているかナゾな怪しい商品が作られ出回っているという現実も。若者が安いからと、そういった製品を口にしてしまうのは怖いですよね。
日本では大麻自体が違法ですが、合法化された地域でもそれなりの問題というのを抱えているようです。
まだまだ未知の領域が秘められている麻。
それゆえに世界中で、その可能性とリスクを研究し日々格闘している人たちがいるんですね。
そんな人々の、日本では想像もつかない日常を垣間見られる充実したドキュメンタリー。
おすすめですよ!