こんにちは、Miquinoxです!
秋の夜長には、CBDをお供にまったり映画鑑賞なんていいですよね。
そんなリラックスタイムに笑いを届けてくれる、フランスのドラマ「FAMILY BUSINESS(ファミリービジネス)」を今回はご紹介します。
アメリカやカナダではここ数年で大麻解禁の動きが進んでいますが、そういえばヨーロッパの大麻事情ってどうなんでしょうね。
私は過去スイスやオランダ、ハンガリーなどに滞在したことがあるのですが…。
まあ言わずとしれたカンナビスタウン・アムステルダムはおいとくとしても、ヨーロッパでは非合法国であっても日本ほど大麻が「重大な犯罪」というイメージではないような印象でした。
仮に所持が見つかっても警告や罰金で済むという話もちらほら。そのへんの賛否は色々あるでしょうが、「ファミリービジネス」の舞台フランスでも、2018年に大麻使用に関する規制緩和がされました。
日本と同じくTHCは違法とされていますが、パリには近年CBDショップもオープンし賑わっているそう。(※1)
そんなフランスの大麻に対するイメージが垣間見れる「ファミリービジネス」の魅力をお伝えしましょう。
肉屋のおじちゃんがジョイントふかしてムフフ…
2018年大幅に大麻使用への規制緩和がされたフランス。
それまで違反者に対して最大3750ユーロの罰金や1年以上の禁錮刑という規定があったものの、多くの違反者は警告のみで処罰されていないケースも多いといいます。非合法ではあってもフランスには潜在的に大麻使用者が多い、という背景も関係しているのでしょう。(※2)
警察の負担削減を狙って、政府は大麻使用での禁錮刑を廃止し150~200ユーロ程度の罰金という軽い処罰を適用するに至ったのです。
そういった流れもあってか「ファミリービジネス」の中では、大麻は違法なものではありつつも拍子抜けするくらいオープン&キャッチーに描かれています。大麻ビジネスが云々みたいなストーリーなんて、日本だったらフィクションであってもコンプラ的にNGですもんね。
ストーリーは代々続く精肉店の息子ジョセフが、ひょんなことから「肉屋をやめて大麻を売るコーヒーショップに転向する」と言い始めることから始まります。
いや、そもそもこの時点でまだ大麻は違法なんですけどね…。ジョセフなかなかブッ飛んだアイデアマン。
はじめは「ドラッグを売るなんてとんでもない!」と猛反対だったジョセフの父も、なぜか次第に取り込まれジョセフと一緒にアムステルダムへ大麻リサーチ旅行に出かけたりと謎の展開に。
強面だった肉屋のおじちゃんがマリファナをふかして「ムフフ…」とほほえみ、「なんだよ親父、ハイになっちゃったのかい?」と息子にからかわれる場面には不思議とほっこりします。
いちいちキャラ濃い脇役陣がツッコミどころありすぎ
「ファミリービジネス」ではジョセフ以外のキャラクター、特に女性陣がキャラ濃くてちょいちょいツボります。
そっちが気になって大麻云々の話がどうでもよくなるほど…。
レズビアンであるジョセフの姉・オーレのガールフレンド?は謎の日本人女性。この人スカイプ通話でしか出てこないのに、絶妙な魔性の女感がオーレの行動を振り回します。
そしてジョセフに「大麻がもうすぐ合法化する」とウソかホントかわからない情報を持ちかけた重要人物・資産家の娘クレメンティーヌは、エキセントリック過ぎて基本何考えてるのかさっぱりわかりません。
私だったらクレメンティーヌの言うことなんて絶対信用しないけど、残念ながらこのひと超絶美人なんですよね…(ためいき)。
大麻をモチーフにしつつも、個性豊かなキャラクターが繰り広げる人間ドラマは明るくコメディ調。難しいこと考えず、軽いノリで観れるストーリーです。
肉屋の結末はいかに…?!
ジョセフたちの肉屋はホントにコーヒーショップになってしまうのか?
ドラマの中で囁かれた大麻解禁情報とは?
ストーリーの結末が気になった方はNetflixでチェックしてみてくださいね。
日本では大麻に関する話題だけでもかなりタブー視される傾向がありますが、海外の映像作品では案外こんな風にあっけらかんと描かれていて驚かされることも。
なんにせよ、良い面も悪い面もオープンに語り合えるっていいかもねと感じました。ぼんやりとした「良い・悪い」のイメージだけでなく、自分なりに考えてイエス・ノーを選び取ることは何事においても大切。
問題がオープンになることで、一般市民も自分達なりに”麻”について考えるきっかけになるのかもしれませんね。
※1: THE LOCAL [ What’s the story behind the new cannabis-selling ‘coffee shops’ in Paris? ]
※2: AFPBB「フランス、大麻使用の罰則大幅緩和へ 禁錮刑廃止、罰金引き下げ」